さて、今回楽しみにしていた「シンスケ」へと向かう。
湯島天神すぐ、大正14年創業の名酒場として知られている。
居酒屋で初めてミシュランとか。
中は撮影禁止で残念だ。
白木の一枚板のカウンターが奥まで伸び、後ろの窓際に横並び席があるのが特徴的。
カウンター前には、お酒、グラスやお銚子が空間を残して整然と並んでいる。
とにかく、スッキリ、スカッと、粋なのだ。
日本酒は秋田の両関のみ。
熱燗から温燗、常温。
珍しいのが、蓋のある木の桶の中で管理している冷。
好みの温度をオーダーできる?
正に、お燗番をしているのだ。
マグロのぬた。厚揚げと野菜の炊き合わせ。
切り干し大根の胡麻酢あえ。
揚げと切り干し大根のような田舎っぽいイメージとは全く別物。
どれも、繊細で上品。
狐ラクレットは、揚げの中にチーズ。
甘味が添えてあり、何かとご主人に尋ねたら、杏子ジャムだそう。
それまで、カウンターで黙々と距離を取って接客されていたが、ここからラクレットについて、滔々とお話しされる。
納豆揚げから、常連のスイス人の発案で生まれたメニューだそう。
決まったお豆腐屋さんの揚げ、こだわりのチーズと杏子ジャム。
ご主人は、実はおしゃべりな方みたい。