そんな時、ちょうど森茉莉の文庫が出ていた。
早川茉莉(名前が同じですね)が、人生、インテリア、雑貨に関するエッセイを編集したもの。
「世間の女の人の暮らしは大体似ていて、自分は随分と変わっているようだ」
「私は生まれつき考えに枠がない。
だから楽しい」
裕福な幼少期に夫とのフランス生活。
離婚し、父の印税も尽きると50歳過ぎて物書きになった。
偏見がなく、常識にとらわれることもなく、
これが明治の女の人かと思う自由さ!
「不幸が来たなら、驚かないで、その手の中から[ほんとうの幸福]という、光る宝石を受け取らなくてはならない」
ヨーロッパ文化を享受した事も関係あるのだろうか?
どんな時もジメジメしていない。
何より自分の好きなもの、美意識が大事。
これは、私も。