坂道から降りて、町を進む。
中央市場が現れた。
果たしてやっているのだろうか?
恐る恐る古びたアーケードの中へ。
ひゃー!長い長いシャッター街。
しかし、吊るされた味のある文字に誘われて、ずんずん歩く。
一区切りした角っこにカフェ、ちょうど女性が中へ入るところ。
明るいクリーム色で窓が可愛い「カドヤ(仮)」
一休みすることにした。
「ご旅行ですか?」と店主の女性。
明るく感じの良い人柄に話が弾んだ。
この市場は、日祭日はお休みで閉まっているとのこと。
(訪ねたのは5日)
小倉出身だが、門司のこの場所が気に入りカフェを始めたという。
正に角にある「カドヤ(仮)」
「仮というのは?」
「いえ、もう7年になるんです」
「ええー?」
「色々なお店が、まだまだ頑張っておられますよ。今度は平日に来て下さい」
門司レトロを謳う駅周辺の観光地化された所より、ここが本当のレトロ。
人々の営みの歴史が残るところ。
そうですよね。
彼女と同じ価値観を共有することが出来た。
一期一会、又、いい出会いが。