京都への帰路の途中、加太へ寄った。
瀬戸内の東、紀州路西先端の地である。
南海電車加太駅にかわいい電車が止まっていた。
なんのモチーフかなと思っていたら鯛のようで(めでたい電車)というものらしい。
奈良時代、修験道の歴史はここから始まったとされ、江戸時代には紀伊国屋文左衛門がみかんを運ぶ舟を出すなど、港町として栄えた。
ひなびた小さな港町の中に淡島神社がある。
驚いたのが、本殿の中にも周りにもびっしりと人形が置かれていることだ。
人形の種類によって場所分けしてあり、狸や招き猫の置物まで。
妖しい空気が漂い、ちょっと、どきりとする光景である。
全国から人形供養を受け付けているようだが。
珍寺巡礼という本があるが、その類に入るのではないか。