ミュゼ浜口陽三ヤマサコレクション

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水天宮にあるミュゼ浜口陽三ヤマサコレクション。
見過ごしてしまいそうにひっそりとある美術館だ。
ヤマサ醤油のご子息の陽三氏のコレクションを主に、様々な企画展を行なっている。

この夏の企画展は「千一億光年トンネル」
浜口陽三氏は1950年代に銅版画を始め、独自な技法を開拓した。
今回初めて目にしたが、シンボリックで繊細な作品に心奪われた。

伐採された街路樹を薄切りして撮影し、その写真を重ね年輪のような造形で時間と歴史を表現するアートデュオ(クーネル)

油彩絵具を豪快に塗り重ね、立体のように盛り上がる絵画を描く水戸部七絵。

そして、(パフォーマンスとしての刺繍)を続けている奥村綱雄。
私は、この人の作品が見たくて来た。
今回の作品(夜警の刺繍)は、あえて夜間警備の仕事に就き、待機時間中に小さな布に1000時間以上かけて刺繍するというもの。
出来上がった作品はブックカバーのよう。
「作業していると何が出来るのか聞かれるので、分かりやすい答えとして」らしい。
夜警をすることもひっくるめたパフォーマンスの刺繍。
面白いなー。
そして、何よりアートとして完成度が高い。

手のひらから時空を超え別の次元へと行く。
そんな作品たちが、とても刺激的。

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