8月 2014 の話題履歴
幻想博物館
「高島屋幻想博物館」展。
久々に刺激的な展覧会だった。
幻想とのタイトル通り、現実にはない世界に心を遊ばせる作品を集めた。
ジャンルには収まりきれない27人の気鋭のアーティスト達。
斬新な発想や技術に、参ってしまった。
「石と薔薇と貝」
煙水晶、枯れた薔薇、バイ貝のモチーフが、ヨーロッパの古い絵葉書のよう。
鉛筆で形と陰影を描き、透明水彩絵具3色を交互に重ねているという。
透明水彩絵具というものがあるの?
この繊細さは、重なりのグラデーションの成せる技ですね。
これが陶器?ペーパークラフトのように見える「Core」
ガラス質を含む土を薄く焼いた磁器を張り合わせているそう。
この美しさを造りあげる技術力に感嘆。
綺麗な鉱物のオブジェかと思い、タイトルを見ると、「三半規管」
(頭の中を浮遊する耳の石。
美しいものに感動するとき、
耳中の石は転がるのかもしれない。)
<アーティストの言葉>
他にも、びっしりと歯が埋め込まれた円形のオブジェ。
本物と見紛う歯は、なんとナッツ!
木工で出来た心臓。
これらの精巧な仕上がりに驚くが、ちょっと怖い。
「BioーNext generationー」
絶滅した人類が再構築された有機生命体。透明樹脂に固められて、現代の記憶をかすかに残し未来に存在する。
「Celest」は、少年の化石。
<ヒト科テンシ目>2013年に形成されたと推測されるーと。
どちらも、発想力とそれを形にする実力に舌を巻くばかり。
美しいけれど、背筋に冷たいものが走る、夏の終わりの展覧会。
2014年8月24日日曜日 | chako |
秋のような空の下
先日、友人と岡崎を散歩した。
「デミタスコスモスー宝石のきらめき★カップ&ソーサー」展を見る為、細見美術館へ。
お昼はこちらのイタリアンで。
さて外に出ると、秋のような雲が浮かび、風は心なしか爽やか。
陽射しは強いが、これなら歩ける。
ニューオープンや気になるお店をチェック。
近頃、理数系がブームの兆し。
岡崎で探しあてた手作りアクセサリーのショップは、天然石などが素材。
植物のアクセサリーやオブジェを置く店は、住宅街にあり、分かりづらい。
やっと見つけたが、中に電気が点いているものの、閉まっている様子。
なんとも奇しい佇まい!
お目当てのかき氷のお店はお休みだったので「うえど」さんでカクテルを。
自家製生姜のシロップを使ったものとシソのカクテル。
この美味しさ!あー!夏!
祇園まで歩き、喫茶店でトロピカルソーダとフレンチトーストを半分こ。
もう一つの目的。
「高島屋幻想博物館」展へ。
最後は東華菜館の床で生ビールと冷酒。
ふー、よく遊んだこと!
10キロ歩いたみたいです。
2014年8月23日土曜日 | chako |
ツッコミどころ満載
買い出しの後「スタンド」へ。
12時10分前、数人が開くのを待っている。
開いたとたんに、皆ダダダとなだれ込み席に着く。
そして、どんどん席は埋まり、注文も進むのがいつもの光景。
愛想よくレジを受け持つお兄さん。
料理を運んで来てくれた手を見て、ビックリ!
爪が鮮やかなブルー。
「お兄さんの爪、すごいですねー!」
「はあ、ジェルネイル。これ自分でやってるんですわ」
「へえー!そうなんですか!」
お兄さんの雰囲気とネイルのギャップに、一同顔を見合わせる。
「僕、絵が好きでねー。ネイルを習ったんですわ。毎月、デザインを変えるんです」
「へえー!そしたら、来月、又見せてもらいに来なあきませんねー」
「あははは!又見に来て下さい!」
ここは人間ウオッチングには恰好の場所。
ツッコミどころ満載の人々をサカナに、昼飲み。
2014年8月19日火曜日 | chako |
生産者に弱い
土曜日は、相棒と四条に出かけた。
食材調達と昼飲みが目的。
錦の「かね正」の前でプロモーション出店していたのは(弥平とうがらし)
滋賀県湖南市で百年以上前から伝わる伝統野菜なのだとか。
元OL二人で新規就農し、栽培・加工・販売しているという。
様々なバリエーションの製品が並んでいたが、そのままのとうがらしを購入。
販売していた生産者の女性に、思わず「頑張ってね」。
大丸では、京都の和束(わづか)産の宇治茶が目に止まった。
「どうぞ、飲んでみて下さい。私が作ってます」
「あら、そうですか」
水出し緑茶、飲んでみると甘くて美味しく「じゃあ、頂きますわ」
おしゃべり好きなお兄さん、ひとしきり話し「又、来て下さい!」
夕食の蛸のパスタに、とうがらしを使った。
クセになりますよと言っていたが、その通り。
辛いだけでなく、甘さもある。
生産者の話に興味を持つと、つい買ってしまうのである。
2014年8月18日月曜日 | chako |
お盆のお供え
お盆。
今年からは私一人でやらなければならなくなった。
これまで、母の口から出るのは、忙しい忙しい。
そんなに大変?
自分で色々準備をしてみると、案外面白い。
元々、イベントの買物は大好き。
季節の行事ならではの物を色々揃えるのは苦にならない。
仏壇のお供え、果物や野菜、ひとつひとつ選んで組み合わせる。
おもちゃひょうたんやカボチャは、お盆を過ぎても飾っておける。
仏花も、今年はフラワーアレンジ仕様のものを見つけた。
お供えの料理も、自分達用に下ごしらえを一緒にしておくので、夕食が楽。
なんでも、楽しまなくてはね。
2014年8月15日金曜日 | chako |
季節の味
その夜は、ご近所の割烹へ。
ちょっと久しぶり。
座るなり「今日は、面白いもんがあるんですわ」と、笑顔のご主人。
「へえー、楽しみ!」
おもむろに木箱が。
「やっと、ええのが手に入りましたんや」と、目の前に出されたのは鮒寿司。
滋賀県、高島にある「喜多品(きたしな)」のもの。
−十年前に食して以来、それに名店のこちらの物は初めて。
添えた漬け込みに用いたお米は、チーズのよう。
ご主人手作りの大徳寺麩や子持ちゴリの佃煮。
鮎のうるかと、お酒がすすんでしまい危険。
鱧・平目・剣先イカの刺身。
ぐじの塩焼きは、もちろん美味しいが、その後の骨汁!
これは板前さん達の楽しみで、お客様には出さないのだそう。
柳川に無花果のコンポート・辛子ソース。
季節のお味を、ごちそうさまでした。
2014年8月10日日曜日 | chako |
蓮一輪
昨日はお墓参り。
お寺の蓮。
猛暑と雨の繰り返しで、かろうじて一輪。
2014年8月10日日曜日 | chako |
バルチュス展
バスチェス展に行ってきた。
比較的すいていたので一安心。
入ってすぐに、1997〜2001年に死去するまで暮らした、グラン・シャレ(スイス)のアトリエの再現。
これは節子夫人の決断により、展覧会として初めて実現した。
写真でしか見たことがなかったアトリエがそこにある。
家や部屋、アトリエを見るのが好きなので、嬉しい企画。
2001年、ヴェネツィアのパラッツォ・グラッシで開催されていた大回顧展に行った。
ヴェネツィア,そして建物の素晴らしさ!
彼が信条とする、出来る限り自然光での鑑賞が可能な場所。
窓からの採光は、時間により刻々と色彩を変化させる。
豊穣で贅沢な時間を過ごした。
それと比べるのは野暮というもの。
権威ある旅行雑誌で、今年世界一人気に輝いた京都。
憧れてる外国の人も多いでしょうしね。
そうそう、バルチェスの愛用品や、グラン・シャレでの生活の一端を垣間見る展示も楽しかった。
勝新太郎に贈られた着物や、それを身につけた写真。
日本に愛着を抱いていたことがうかがえる。
又、壁際にソファーが多く設置してあり、ゆっくりと鑑賞できる工夫も見えた。
2014年8月 4日月曜日 | chako |