9月 2012 の話題履歴
パール 海の宝石
先日、兵庫県立美術館に行った。
今「パール 海の宝石」展が開催中だ。
同時開催中のバーン ・ジョーンズ展も見るつもりだった。
しかし時間が足りない。
日カタール 国交40周年記念ということで開かれた本展。
ほとんどは、カタール美術館所蔵で初公開のもの。
ほの暗い会場に、スポットライト、たゆたうような光と音楽。
海中をイメージしているのだろうか?
所々に置かれた開き戸の付いたチーク材(たぶん)のキャビネット。
これがとてもいい。
その中に貝と取り出された真珠、様々な技巧を懲らした宝飾品。
そもそもパールの誕生とは?
貝に寄生虫が侵入し、内部膜から分泌される物質から出来た。
その様が映像で流れている。
へえー、すごい!
初めて真珠の成り立ちを見た。
カルティエやティファニー、往年の女優らが身につけていた物などもあり、豪華さにうっとり。
神戸まで来たかいがある。
しかし、カタールの真珠産業はオイルへと取って代わる。
その原因の一つは、日本の真珠養殖だという。
ちょっと、複雑な気持ちになった。
2012年9月27日木曜日 | chako |
桃づくし
やって来ました!
四条大宮の「ヤオイソ」
果物屋さんの2階で、フルーツメニューを楽しめる。
デバートでフルーツサンドを買っていたが、お店に来るのは初めて。
あー、どうしよう!
メニューを眺めるが、目移りして困る。
今なら無花果?
迷ったあげく、「桃づくし]にした。
桃ジュースにミニの桃バフェ(桃・アイス・生クリームの上に巨峰がちょこん)桃サンドのセット。
これでもかというほど、桃をおしげもなく使う。
一年分の桃を堪能した気分。
2012年9月23日日曜日 | chako |
神戸みやげ
神戸に来たら買って帰りたいもの。
パンやスィーツ。
「フロインドリーブ」は、ドイツパン・スィーツで知られている。
1924年創業という老舗。
ライ麦パンとクッキーを買う。
紺と白のパッケージ。
トラッドでスマートだなと改めて思う。
ここ何年か食べていなかった。
噛むごとに、ライ麦の味と香りが。
柔らかく甘いパンばかりに目がいき、このパンを忘れてたな。
2012年9月20日木曜日 | chako |
神戸をウオッチング
久々に元町に来ている。
カフェでランチ。
人々を眺める。
黒・白・グレー・ベージュ・ブラウン・紺。
ほとんどの人がこれらの色。
そのかわり、上質のバックや靴。
大ぶりのパールのネックレスやキラキラの時計。
うーん、さすが大人のお洒落。
服装はシンプルだが、さりげなく主張するのが神戸。
今日は、とくとウオッチングさせてもらった。
2012年9月20日木曜日 | chako |
檸檬
遠い日の夏休み。
読書感想文の宿題の本を何にしようかと思案したものだ。
夏の書店には、夏目漱石や太宰治などの文豪の作品が並ぶ。
私もそれらを読んだが、中学生が理解するには難しい。
深くには。
大人になっても、夏になると、そんな作品に目がいく。
梶井基二郎の「檸檬」
長年、読みたいと思っていた。
今年は、ぱっと目をひくカバーが、手に取る要因になった。
出版社の戦略ですね。
事実、カバーで売れ行きが変わるらしい。
さて、冒頭の「檸檬」
梶井が京都に住んでいた三高時代の頃の生活がベースになっている。
街を彷徨するうち、寺町二条の果物屋で檸檬を一つ買う。
檸檬を手にした瞬間に、それまでの憂鬱が紛れ、「それにしても心という奴は何という不可思議な奴だろう」
と書くのだ。
敷居が高く居心地が良いとは言えない「丸善」
その店内に、なぜかすっと入れる。
美術書を積み上げた頂きに檸檬を置き店を出る。
これだけの話なのに、ぐぃっと心を掴まれる。
丸善も果物屋も、今はもうない。
しかし、梶井のこの小説の中で、生き続けてくれる。
病魔に脅かされる梶井の小説には、もちろん暗さや憂鬱か色濃い。
しかし、その中に乾いた明るさがある。
常に理性的に対象を見、平常である。
西洋文学の香りがするところが、私には好ましい。
何度も読みたいと思う小説だ。
2012年9月11日火曜日 | chako |
菜館WONG
嵐電の帷子ノ辻を降り、細い路地を入ると、小さな中華料理店が現れる。
以前ここを通ったら、ずらっーと学生が並んでいたので、たぶん美味しいと思っていた。
当たり!
880円で、このグレードは!
香港出身の店主が腕を振るう料理は本格的。
本日のランチは、鶏の唐揚げ(他2品の中から選べる)サラダ・ザーサイ・小さな肉まん・ウーロン茶のゼリー。
それにご飯かお粥。
お粥をチョイスしたが、美味しくて止まらない。
金時豆が絶妙に絡んで。
11時半に入ったのですいていたが、12時を過ぎると瞬く間に満席。
麺の種類もいっばいあり、美味しそう。
ネギそばを注文する人が多い。
次は麺を食べよう。
2012年9月 9日日曜日 | chako |
京の画塾細見
京都市美術館コレクション展第2期「京の画塾細見」
8月25日から9月7日までは、「家族でお出かけ節電キャンペーンin Kyoto」で無料である。
(会期は11月25日まで)
近代京都の日本画の特色といえる画塾。
戦前までの主な画塾を代表する画家の作品を一堂に並べた展覧会だ。
竹内栖鳳、山元春拳、上村松園、菊地契月、小松均、堂本印象など、そうそうたる作家達。
嬉しいのは、多くの作品が、ガラスケースに収まることなく至近距離で見ることができること。
作家の細かい技法や筆遣いが、生き生きと伝わってくる。
上村松園の「待月」
美しい後ろ姿の女は、どこかよるべなさが漂う。
対して、梶原緋佐子の「女芸人」
この悲しみに満ちた妖しさはどうだろう。
男性作家が描く女性は、理想的な美がその表現に見える場合がある。
しかし、女が女を描く時、その美によりリアルな内面を感じる。
まだまだ暑い京都。
美術館をお得に利用できるこのような機会を利用したい。
これからも、ますますエコな取り組みを願う。
2012年9月 5日水曜日 | chako |
AL CAMINO
あー、こんなに美味しいパニーニって!
ここは、壬生車庫前にある薪窯で焼くピザで知られているお店。
以前にはなかったパニーニがメニューにあった。
よし、それにしよう。
前菜の美味しさは変わらず。
パニーニも窯で焼いたもの。
焦げ具合が香ばしく、生地はもちもちっ、具の一つ一つの味のバランス。
完璧!
これは私の独断なので、お許しを。
今日は、若い男子3人で切り盛りしていたが、イタリアの人が開いたお店。
最後のエスプレッソも美味しく、大満足であった。
2012年9月 5日水曜日 | chako |
誰も知らない基地のこと
みなみ会館で、「誰も知らない基地のこと」を見た。
イタリアのピチェンツァで2007年に起きた基地拡大への反対運動。
それをきっかけに、イタリアの若手監督二人が基地を取材したドキュメンタリー。
驚くべきことに、2009年にオバマ大統領が誕生した一年後、軍事予算はブッシュ政権より300億ドルも多い6800億ドルと発表。
オバマ大統領の当選で、世界が平和に向かうと甘い夢を見ただけなのか。
(ノーベル平和賞もらってたんですよね)
世界の約40カ国に700箇所以上の米軍基地があるという。
なぜ、基地はなくならないのか。
ピチェンツァ・インド洋に浮かぶ島 ディエゴ・ ガルシア・普天間などを訪ねる。
(ディエゴ・ガルシアは、島民すべて退去させられた)
いかにこの美しい島での任務が快適かをアピールする米軍の広報映像。
戦争の為にあったはずの軍事基地が、基地維持のために戦争をしている。
冷戦後、共産主義という(敵)を失ったアメリカは、軍産複合体の存続のため、新たな敵を追い続ける。
ゲリラ、独裁者、キューバ、コソボ、中東…。
基地・軍隊依存という病から抜け出せないのである。
とにかく、驚き。
イタリアに基地があったの?
それも、世界遺産である街に!
沖縄の問題は、あまりにも日常になっていて麻痺している。
怒りが込み上げ、涙をこらえた。
2012年9月 2日日曜日 | chako |