7月 2012 の話題履歴

内田百聞の「阿房列車」を読んだ。
ニヤッとする場面が随所に出てくる。
あー、楽しい！

事実か虚構か？
これは小説なのであった。
主人公は、百聞としか思われないキャラクター。
（ヒマラヤ山系）と呼ばれる若い友をお共に、何の目的もない旅に出る。

この二人の噛み合わない会話が、とにかく可笑しい。
ある駅で。

「そこの、右の窓口に何と書いてある」
「遺失物取扱所です」
「何をする所だろう」
「遺失物を取り扱うのです」
「遺失物というのは、落として、なくなったものだろう。なくなった物が取り扱えるかい」
「拾って届けて来たのを預かっておくのでしょう」
「拾ったら拾得物だ。それなら実体がある。拾得物取扱所の間違いかね」
ヒマラヤ山系はだまっている。相手にならぬつもりらしい。

と、こんな調子。

旅の間、ずっと前歯がぶらぶらだったり、長年履きつづけている（ぼろ靴）で高級旅館へ現れたり。
とぼけた様が滑稽。
しかし、鮮やかな描写と鋭い皮肉が冴えわたる文章に息を飲む。

百聞先生、ここにあり！


2012年7月22日日曜日 | chako |

ジャック・ ル・コーのきれいな黄色の帽子が素晴らしく似合うＹさん。
ラルフローレンのブルーと白のボーダーのスカートは大きなフリルが前側だけについている。
トラッドな印象のローレンにしては、珍しくアバンギャルド。
白いシャツにピンクのチョーカー、コバルトブルーのイヤリング。
この取り合わせを着こなすセンスはさすが！

久しぶりにランチに行き、お店巡りに繰り出した。
私もルコーの帽子を購入。
街はセールである。
アシュぺー ・ フランスのアクセをチェック。
ショップの人の話を聞くのは楽しい。
自分の扱うものに対しての知識と愛が感じられるからだけど。
アートに限りなく近いアクセは、特にストーリーがある。

Ｙさんから「リスン」のインセンスをいただいた。
お香の老舗のモダン展開 。
夏らしい涼しげな（ミント）や（空の花）というネーミングのものなど。
カラーも楽しめるガラスケース。
このケースを持って行けば、チョイスしたものを入れてくれるのだそう。

梅雨の部屋に、ほのかな香。
従来のお香のイメージを一新した戦略。
この製品にも、ストーリーがあるよね。

2012年7月14日土曜日 | chako |

四条に出てきたら、鉾たての真っ最中だ。
通りに提灯が出、お囃子の音が聞こえると、浮き立つ気持ち。
あー、お祭りが近づいている。
毎年のことながら、この季節の街の空気が好きだ。

2012年7月11日水曜日 | chako |

先日、友人とランチに行った。
さて、その後の散歩である。
高辻通寺町を上がる。
「ここ、面白い」と教えられて、立ち止まる。

電気屋さんの店先に、「５０年間、倉庫に眠っていました」というコーナー。
レトロなガラスが並んでいる。
電気屋さんとガラス？

ご主人が出てきて、「倉庫にあったもんなんですわ。うちは、元々ガラス屋ですねん」
「？」
「電気屋の始まりは、ガラス屋なんです。ガラスの中に灯をともしたことから始まってますんや」
それで、寺町の電気屋街にはガラス屋さんが多い？
知らなかったなー。

「奥にもあるし、どうぞ見てください」
促されて進む。

「だいたい、商売の人が買うていかはります。その人らは、汚い箱をそのままにしてくれと言わはるんですわ」
「埃を取ったらあかんて。古いままの包み紙やら箱が、値打ちなんやそうで」
そう言いながら、埃まみれの箱（中にガラスが入っている）を持ってきてくれた。
「へえー、これが時代の証ですもんねー」

（立入禁止）のドア。
部屋をのぞくと、いかにも昭和な部屋。
映画に出てくる店みたい。
何も買わなかったが、愛想よく教えてくれたご主人に感謝。

2012年7月 6日金曜日 | chako |

烏丸鞍馬口東にある「幸楽屋」
これからの季節にピッタリの和菓子がある。
その名も（金魚鉢）

2012年7月 4日水曜日 | chako |

久方ぶりに友人と「スリージュ」でランチ。
以前は前菜・メイン・デザートなどから、チョイスするシステムであった。
６月から、ランチのセットメニューができていた。
一品だと多過ぎて分けあわないと無理なので、一人で来たことがない。

今回のセットは、ガスパチョとクスクス。
パンチの効いたガスパチョの酸味。
あー、夏が来る！

2012年7月 3日火曜日 | chako |